中野さんの温泉リトリートでブレスワークをした時に、面白い体験をしたのでその事を書こうと思います。
会場で参加者全員が頭を輪の中心に向けて、寝っ転がりました。隣の人とはお互いに手を広げれば触れ合う程度の間隔。
中野さんのリードによって、ブレスワークスタートです。
ブレスワークとは、意識的に呼吸を早く大きくする事で自分の内側にある感情などが出てきやすくなります。その感情を出して、感情が流れるままにしていきます。そうすると、自分の深いところの感情も解放しやすくなるワークです。
一般的には悲しみが浮いてきたり、寂しさが浮いてきたら、そのあと笑いが浮いてきたりして、最後には静寂へと戻ります。
音楽が鳴りだし、中野さんの「はーっ、はーっ、」と言うリードによって私も呼吸を大きく早めていきます。
少しずつ過呼吸に近い状態になり左手が痺れてきました。その痺れは左側全体へと広がります。
ジンジン、ビリビリ、ジリジリ…、
呼吸は相変わらず「はーっ、はーっ、はーっ」と続けます。
実は左側は少し前から体調が悪くアチコチに痛みがありました。痺れを感じながら、私は「体調の悪い方が反応してるなぁ」と思考が動いてます。
痺れはさらにビリビリ感を増してきます。
ピリピリ、ビリビリ、ざらざら…。
思考で感覚に意味付けをしたくなる衝動を一旦止めて、痺れだけを感じることにしました。
そうすると、このビリビリする感覚が身体から抜け出て広がり始めます。物凄い勢いで!
それと同時に私が、その痺れのエネルギーになっていたのです。
感覚的には私はエネルギーとなって広がり始めているんです。
いやいや、エネルギーが私なのです!
そのエネルギーが一気に身体中から溢れ出ている感じ。
私の身体はブルブルと小刻みに震え、失神するかのように手も足も身体も全身がガタガタ動き出しています。
口はこれ以上大きく開けれないぐらい、大きく開けて、「わぁぁ〜! うぇ〜〜っ! 」と大声が出てます。
そして、感情が込み上げてくるんです。悲しいような、切ないような、愛おしいような、喜びのような…、言葉では表せない感極まった感情が湧いてきて涙が溢れます。
鼻水も出ます。
声も泣き声になったりします。
そんな状況下でも頭の片隅では、「何が起こってるんだ! 身体がこのままじゃ張り裂ける〜。」って自分を見ているんです。
そして、それと同時に身体から放出されたエネルギーの私は外へと広がり、会場から見える海や山々や木や草や全てのものと一つに混ざりあったのです。そして、会場にいる全ての人ともエネルギーが混ざり合い本当に一つになった感じなのです。
私はエネルギーでエネルギーが私で、そのエネルギーは全てのものと繋がってて、それは一つで、一つのエネルギーが形を変えてそこに存在しているだけでしかなかったのです。
それを体験しながら、私の感情は 喜び と 悲しみ と 愛おしさ と 安心感 などの『感情』とも言えない波動のようなものが、満ちてきたり、そして引いていったり、そして、また満ちてきて大声で泣いて叫んで、そしてまた引いて静かになる。
そんな時間を過ごしました。
最後に呼吸が静まり、余韻に身を任せているときは幸せでたまりませんでした。
私たちは私ではなく、エネルギーだったのです。全ての創造するものは一つのエネルギーで、それらは単なる現れでしかなかったのです。
隣の人も同じエネルギーで現れ方が違っていただけで、エネルギーに境界線も分離もなかったのでした。
全てがこの身体を作っているエネルギーと同じでした。
言葉で伝えると、とても気狂いじみた言い方になりますが体感が私に教えてくれたのです。
そして、それを確信していた時、私はとても平安で満たされていました。
体験に意味を付けずにそのままにしておく、言葉でラベリングせずに感じ続けることで、分離の無くなる始まるのだと思います。
グループの皆さんがいるからエネルギーが高まり、そのエネルギーのお陰でこんな体験が出来たリトリートのワークでした。
何か貴重な体験をしたように思います。
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