ゲシュタルトワークで分かった母への思い


こんにちは。ブログにようこそ。
先日、ゲシュタルトワークをクライエントとして受けてきました。
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テーマは母との関係。
GWに母が私の家に遊びに来て、一週間弱の滞在で満足して帰っていきました。
滞在中、母は事ある毎に「お母さん、幸せよ〜。ありがとうね」と繰り返し、
初めて母の手を握り歩く私。
母の「ありがとうね。幸せよ〜」の言葉を素直に受け取れない私がいました。
その事をワークしてみた。
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その言葉を今、思い出しても素直に受け取りたくない感覚。
私は母が嫌いでした。両親共に嫌いでした。
どちらかと云うと憎んでいるに近い感覚です。
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ゲシュタルトワークを始めてから、母との関係は何度もワークで取り上げて、
これ以上傷つけられないように一定の距離を保ちながら母を見れるようになっていました。
だから、母は現在84歳だけど一人暮らしで放っておいているし、
この距離感がちょうど良かったのです。
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でも、今回の母の言葉で心が揺れるしザワつくし、抵抗している私がいます。
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ワークの最初は私の抵抗の涙。
少しずつ抵抗している自分が解け、涙の意味が分かってきます。
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私は嬉しかったし、母が好きで、
それを今更認めたくないと抵抗していたのです。
心の奥で好きだと認めて、その母が死を迎え離れてしまう事を受け入れたくなかったのです。
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ゲシュタルトワークでは、相手に見立てて座布団を置きます。
その母の座布団に座ると、母の年齢相応の死への覚悟と人生の終盤を
自分なりに懸命に楽しい時間を生きる努力をしているのを感じました。
母も一人の人間として自分の生を精一杯生きていたのだ。
ただ涙が溢れます。
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一人の女性としての母。
幼少期から青年期まで虐待され、成人になってもサポートして貰えなかった恨みを持った娘。
でも、互いに人生の終盤を迎え、関係性が新たに変わってきていました。
人生の流れの中で、新たな関係が作られるのかもしれない。
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そして、そこに向き合うには『素直さ』が必要だったのです。
ファシリテーターのサポートで頑なだった私の心は素直になり、
母への思いは愛情に変わり、これからは豊かな時間を作りたいと
思えるようになってきました。
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このワークを母が死んでからでなくて良かったと思います。
まだこれからは、「母が好きだ」と思いながら過ごす時間は残されている。
ゲシュタルトワークで素直になると、こんなふうに大切なものに気づくことが出来るんですよね。
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母が毎月送ってくる絵手紙。今は楽しみの一つです。
 

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