『私』と言う存在を知る


最近、〈私〉と言う存在と〈私でない〉と言う存在の理解が深まっています。

〈私〉と言う存在が出来上がっていく過程。

リアリティーはエネルギーや物質や有機体(生命体)しか無く、それらは宇宙の星々があるのと同じように宇宙の創造物の一つとしてあるだけです。
その創造物がその瞬間瞬間に形を変えているだけなのに、私たちはその動きに意味合いを付けて人生と呼んでいます。

〈私〉という存在は人間としての有機体の構造上、肉体の本能である危険を察知し、意識体として感情を持ち合わせて、喜びや悲しみ恐れ悔しさなども持って欲求を満たそうとしています。
そして、その肉体をいつの頃からか『私』と名付けて、「これは私。私のもの」と如何にも私自身であるかのように生活をしています。

その〈私〉という人は、過去の積み重ねや周りからの教えや記憶から自己を作り上げていきます。

しかし、それは単なる肉体で単なる宇宙が作った創造物の一つでしかなく、それが宇宙が変化するように宇宙の変化の一部として勝手に動いているだけだとしたらどうでしょう。

宇宙の変化を『自分』だと思っている身体が変化しているだけで、その変化に自分自身が色んなストーリーをつけて泣いたり悲しんだり喜んだり、しているとしたらどうでしょう。

実は私たちはそんな中にいるのだと思います。
そして、そのストーリーの内容は過去に『嫌いな自分』として見ないふりをしているエゴから作り上げられているとしたらどうしよう。

そう考えると、全て自作自演のストーリーの中に私たちはいると思うのです。
本当は自分だと思っている〈私〉すらいないのに、私というプライドを掲げたりまでしています。

そうやって暴いていくと、〈私は居ない〉ということに気付いていきます。そして、私はおらず意識体でもなく単なる宇宙の存在そのものだと感じていくことが出来るのです。

そこに気付いた時、有機体の五感を持っている意味を改めて考えます。
自分で作っているドールハウスの中で、有機体の感覚は思考とは別に感情が湧き上がり、喜びに涙し悲しみに震え怒りのエネルギーを感じ自己成長を求めています。
それは、有機体である根本を忘れることが出来ない現実なのだと思います。
だから、私たちは〈私は居ない〉と知りながら〈私を生きる〉ことが大切なのだと思うのです。

 

日々その両方の自分を見つめながら、宇宙はどのように変化していくんだろうと、変化を眺め、自分の中で起こっている抵抗や不安を感じ、ドールハウスのストーリーに巻き込まれないようにこの時を過ごすことが大切なのだと思うのです。

思考は私では無く、身体も私では無く、感情も私では無く、私もいない。
そして、肉体の〈私〉と言うのは宇宙が作っている。宇宙の表現を見守りながら勘違いしていた自分の感覚を取り戻していく作業がここにあるように思うのです。

ですから、私も自分は居ないと知りながら、有機体の私にコンタクトをして自己成長でする〝喜び″ に触れながら、そのストーリーを楽しんで行けるように観ています。

 

そして、私はセラピストとして、クライエントさんがドールハウスから抜け出して、安心してこの有機体と共にいるようにサポートをしていきたいと考えています。

 

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